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2014.08.01 Friday

人間の矛盾 映画「トランセンデンス」

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    今更なんだけど・・・・

    映画ネタ


    それももう公開打ち切りになった「トランセンデンス」



    一言感想:もっと話し合おうよ・・・


    あらすじ


    科学者ウィル(ジョニー・デップ)と妻エヴリン(レベッカ・ホール)は、人間を超越する人工知能を創りだそうとしていた。
    そんな折、ウィルはテロ組織“RIFT”に撃たれ、銃弾に含まれていたポロニウムにより中毒を起こし、余命幾ばくもないと告げられる。
    エヴリンは友人のマックス(ポール・ベタニー)とともに、ウィルを開発研究中の人工知能“PINN”へのアップロードを試みるのだが……







    ざっと拾い集めたあらすじだよ。



    〜人工知能の脅威って何さ?〜

    本作に登場するテロ組織はあまりに身勝手すぎます。
    彼らは人工知能の製作に関わった人間を殺しまくっているのですが、作中では主人公の周りの人たちや軍隊までもがテロ組織の味方になります。
    映画のオチは「テロ組織の提案で、エヴリンを経由してウイルスをアップロードしたために世界中が停電になった」というものでした。

    人殺しだけでなく世界中を混乱に陥れたこのテロ組織一同、懲役8億年ぐらいに処すべきだろうと思っていたら、作中でこのテロ組織が罰を受ける描写は皆無です。腹立つわー。

    噴飯ものなのが、軍隊を勧誘する材料が「人工知能によって肉体を改造された人間が300キロくらいある金属を持ち上げた動画」だったこと。そんなんで信じるかよ。
    一応、軍隊には「テロ組織をスケープゴートにする」という建前を掲げていたのはよかったですが……

    何より、なんかすごく重いものを持ち上げた→やつは軍隊を作ろうとしているんだ!という主張も説得力なさすぎます。
    とりあえずせめて話し合え。攻撃するのはそれからですよ。





    〜人間の矛盾〜

    しかし、この「お前ら脅威に感じすぎ」「相手何もしていないのに攻撃しすぎ」な描写には意味があります。
    物語の最後で、「人工知能のウィルは誰も殺さなかった」ことがわかるのです。

    つまり、人工知能を脅威と感じても、それは一部の人間が騒いでるだけであり、存在そのものを否定するのは間違いであると、この作品は主張しているのではないでしょうか。

    また、生前のウィルはテロ組織に対して「未来のために人を簡単に殺すとは、論理的に筋が通らない」とマックスに告げていました。
    ウィルが人工知能になった(もともとのウィルも)からでこそ、論理的思考を持ち、人を殺さなかったとも解釈できるのです。

    マックスは、同僚や仲間を殺したテロ組織を憎みながらも、ウィルを攻撃することに同意して協力しようとしていました。
    マックスはそんな自分のことを「僕も矛盾だらけさ」と答えていました。
    その矛盾は、人工知能には持つことができない概念なのでしょう。


    〜ウィルは人工知能?それとも人間?〜

    人間を殺さなかったこと以外にも、生き返ったウィルには「人工知能か、それともウィルという人間か」と考えさせる要素がたくさんあります。

    ・いきなり株式市場に手を出す
    生前のウィルは金に頓着しておらず、エヴリンから「出資してくれる人が必要よ」と諭されていました。
    しかし、人工知能としてよみがえったばかりのウィルは早速ウォールストリートにネットを繋ごうとします。マックスが動揺するのも無理はないでしょう。

    ・「君には自我があるか?」という質問に「難しい質問だ、あなたにはできますか」と答える
    エヴリンはウィルがこう答えたとき「ユーモアも健在よ」と言っていましたが、これはもともと“PINN”が言っていたことでもあります。
    この質問の答えがプログラミングされたもの=自我でないのであれば、やはりこのウィルは、生前のウィルとはイコールでないのでしょう。

    ・妻のエヴリンの感情をホルモン値や体温などから推し量る
    彼が生前のウィルそのものなら、モニターからエヴリン見ただけで、おおよその感情はわかるはず。それができないということは……
    あと、このとき「私を監視するなんてヒドい!」というエヴリンの怒りがあまり理解できませんでした。エヴリンを理解しようと努力したというふうにも取れるけどなあ……


    〜愛ゆえに〜

    上記のような「ウィルはただの人工知能?」という疑問は、最後に明らかとなったと言ってもいいでしょう。
    終盤、大量のナノマシンが水に、川に、海に流れ、増幅し、ウィルの意識は地球全土を覆って行くことが明らかになります。

    エヴリンがテロ組織の攻撃によりひん死の重傷を負ったとき、ナノマシンの技術により肉体を得たウィルは、自分の目的を話しはじめます。
    「僕らは世界を救おうとしているんだ、森がよみがえる、きれいな川の水が飲める。君の夢だろう」とー

    エヴリンは学会の発表で、人工知能が人間の社会を救うと説いていました。
    ウィルが株式市場で金を稼いだことも、ナノテクノロジーを進歩させたことも、ただ愛する妻・エヴリンの夢を叶えるためだったー
    そう考えると、彼はやはりウィル本人なのでしょう(その行動も、プログラミングされたもの、とも取れますが)。

    エヴリンはコンピューターにアップロードされましたが、ナノマシンの治療を受けることなく絶命しました。
    肉体を得ているウィルも、なぜか死んでしまいます。

    ふたりは肉体を失いましたが、ひょっとするとコンピューターの中では生き続けるのではないでしょうか。
    世界中が停電になった以上、それは誰にもわかることではないのですが。

    ウィルは生前、自分の家に電波を遮るための“聖域”を作っていました。
    それはウィルと愛するエヴリンだけがいる場所。最後にふたりが旅立ったのも、そのような世界だったのかもしれません。


    〜ナノテクノロジーは万能です〜

    ツッコミどころはほかにも、“テロ組織は下準備しているはずなのになぜ目の前で発砲するんや”とか“ハッカーに攻撃されたときになんで味方だとわかるんや”とか“エヴリンがテロ組織に見つかっても逃げられるのが違和感ありすぎ”とか“エヴリンの肉体にウイルスアップロードってどゆことー”などいろいろあるのですが、とりあえず最後にひとつだけ。
    人工知能よりナノテクノロジーのほうがすごいやんけ!
    なんなの?あれはなんなの?

    ・ひん死の重傷だって完全に治療
    ・車いすの男性を歩かせる
    ・肉体強化されて300キロの荷物も平気で持ち上げられる
    ・生まれつき目が見えない人も目が見えるように
    ・テロ組織に壊された太陽電池も一瞬で元通り
    ・無限増殖するナノマシンを世界中にばらまく
    ・ついにウィルの肉体を丸ごとつくる

    ウィルはこれを2年くらいで作ったんですって。あ、そりゃ確かに人工知能がすごいのか。
    こんだけすごいテクノロジーがあれば、攻撃なんかより「その技術わけてくれよ!」と訴えるべきでしょうよ。
    やっぱり話し合いって大切。以外と教訓を与えてくれる作品でした。





    勝手に語りまくってごめんちゃい。



    どうぞDVD解禁になりました際は、上記意見を参考にお楽しみくださいませよ(笑)


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